tsuki

生きている中で私を救ってくれた本や人や言葉について、何気なく書いていくブログです。

2022-01-01から1年間の記事一覧

人は誰しも孤独だが、独りではない。/『かがみの孤城』

主人公のこころは、学校の一軍女子である真田さんとのある一件で学校に行けなくなってしまった。 朝になるとお腹が痛くなり、どうしても行けない。 母親にも上手く伝えられず、自分を責めたり、真田さんを憎んだり、いわゆるマイナス感情で溢れた毎日を繰り…

罪の裏側に目を向けられる人でありたい『流浪の月』

凪良ゆうの『流浪の月』を読んだ。 "第17回本屋大賞受賞"という帯に釣られて購入。 読了後、まず思ったのは 「相手のため」ってなんだろう? ということ。 普段全くそんなことを考えていない私でも、考えさせられる作品だった。 まずタイトルでもある「流浪…

人生の傍観者になるな『Free Guy』

ゲームの中のモブ(背景)キャラであるGUYが主人公のこの映画。 ゲームの中と現実世界が交互に描かれていて、状況を理解するまでは頭が混乱するけれど、 分かると一気に「そういうことか…」と納得する。 日本版のポスターにあったキャッチコピーは 主人公(ヒー…

現実を生きる父親と、理想を生きたい私

「やりたくないことを1日に必ず一個しなさい」 嫌いなものを食べたくないと駄々をこねていた私に向かって父がそう言ったのは、私が幼稚園の頃だった。 特別な日でもない日常の会話なんてほとんど忘れてしまったけれど、その言葉だけは今でも鮮明に覚えている…